髪切った

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久しぶりに髪を切った。
思えば息子が生まれてすぐぐらいに切ったので、もう前に切ってから半年が過ぎようとしていた。

髪は長くなるとたちまちモッサリしてくる。
ゆるやかな天然のパーマがかかった髪の毛が伸びてくると、それはもう大変なことになるのだ。

担当の美容師の方には良いパーマ具合だ。
とお褒めの言葉を頂くのだが、自分では実感はなくて発芽玄米のようにぴょこんと触覚のような束が気になるのだった。

髪を切るというのは自分を変える行為だと思っていて、
なんだか余り頻繁には切りに行くのが億劫になってしまっている。

髪も私が生きた証なのだとすると、その髪の毛を切るという行為は自傷に近いのかもしれないなどと思う。
失恋で髪を切ろうとは思わないが、切るには理由が必要である気がするのである。

とまぁ、こんなことを書いてみたものの面倒だというのが強い。

今回は久方ぶりに髪を染めるなどした。
アッシュ系の髪色にし、髪の毛が黒ではない!と中々にいい気分になって、散髪からの帰りには二駅分ほど歩くなどしたのだ。

そして、何を思ったか髭もそった。
髪を切ることで変わりたいという欲求が高まっていたのだ。

そして久しぶりに髭のない自分を見たが、ソースのかかってないお好み焼きのような違和感があった。
顔でけーとちょっと笑いそうになったので、やはり明日からは生やしていこうと心に決めるなどした。

とはいえ、しばらくの間はこの髭がなく髪を染めた自分で別人のようになった気分だけでも楽しみたいところである。